外くるぶしの骨折
外くるぶしの骨折
高校一年生が足首を骨折して来院しました、
バスケットボールの試合中に足首を捻って受傷です、
一週間前にも、足首を捻っていたそうで、治療はどこにも行かずに自分で湿布等の処置を下との事、
今回はかなり強くひねってしまったようで、かなり酷い、びっこをひいています、
外くるぶしの腫れが高度なのが解ります、熱感が酷くかなり痛みが確認されます
左右の足を揃えて比べてみても、外くるぶしの直上に腫れがあり、右足と比べるとかなり大きいのが解ります
この写真は外側から見た所で、熱感が酷いので赤み(発赤)があります、捻挫の場合はくるぶしの堺に腫れがでるのに、この写真は骨の直上に熱と腫れがあります、
骨を正しい位置に戻して、ギプスシャーレで固定しました、写真はL時にシャーレを当てて、紙包帯で固定して、ギプスが固まる約5分程度このままでおきます。
これが5分後の固まったシャーレです、この様にガラス繊維で出来ておりますので、水にぬれても壊れません、しっかりと固まるとスキーのブーツの様に硬くなります。
この写真が、作成したシャーレを当てた所です、外傷部位の外くるぶしには、ギプスが当たらないように、絶妙に湾曲を作ってフオローします。
最後のこの写真が、固定を施した所です、今は良い固定材料ができました、松葉杖はするようですが、10日程度経って、急性症状が去ったら、足を着いても大丈夫です、後は日柄ですから、大丈夫です、
この学生は、一週間前に捻挫をした為に、関節の可動域が大きくなっていたのに、適切な処置をしておらず、今回の捻挫で、余分に関節の捻る角度が大きくなってしまい、骨折に至ったものと思われます、
軽い捻挫でも、関節の可動域が増大しているので、再受傷時には、とんでもない怪我になる場合が多いのです、
怪我は軽くてもしっかりと専門家に診てもらう事がとても大事だという症例となりました。